女性の手仕事第一弾

 ここでご紹介する方々との出会いは、2000年3月のことでした。ふと立ち寄ったギャラリーで、とても素晴らしい作品の数々を目にした私は、もっと沢山方々に彼女たちの作品を知って欲しくて今回の取材に至りました。老いてなお心豊かに、美しい生き方をなさっておられる女性の姿を作品を通して思い浮かべていただければ幸いです。第一弾として「染めもの」のお二人をご紹介いたします。

染めもの

親子で素晴らしい作品を作っていらっしゃいます
玉山喜久さん 89歳
 
女学校時代(現在盛岡二高)に、半衿を染めたのがきっかけで染めものの楽しさを知るが、結婚してから子育てや家事・仕事と忙しくてなかなか染めものをする時間がとれなかった。しかし、夜なべに少しずつ時間を作り楽しんでいたそうです。本格的に始めたのは60歳を過ぎてからとのこと。染めもの以外に刺し子の腕も素晴らしい。
玉山弘子さん 68歳
 
いつからともなく気が付いたときには、染めものや刺し子・木彫り・洋裁・和裁なんでも手がけていたそうです。その陰には、師匠である母・喜久さんの姿が大きな影響となっているのでしょう。

ハンカチ バック 浴衣
ハンカチ バック/小物 浴 衣

染めものの魅力 作業工程
 同じく染めたつもりでも、布の材質や絞り具合・染める時間その他チョットしたことで出来上がりが違って来ます。同じものが一つとしてないのも魅力の一つですし、その都度出来あがりが楽しみです。 1.模様をデザインする
2.絞り糸で縫う・絞る
3.染め液につける(20分位)
4.媒染(15〜20分位)
5.染め液に再び入れる(20分位)
6.洗って干す

 最初は化学染料からスタートしたそうですが、いつしか身の回りにある草木や花に向けられ草木染めになりました。使用している主なものには、玉ねぎの皮・栗の皮・とちの実・マリーゴールドの花・春菊の花・りんどうの花・たんぽぽ・藍の生葉など、藍の生葉は、自宅のお庭で栽培していらっしゃいます。

 取材のためにご自宅におじゃまし、目の前に次々と並べられていく作品を前にして感動の連続でした。何十年という歳月の中で生まれてきた作品は、人生そのものを物語っているようでした。手作りの大先輩そして人生の大先輩の素晴らしい作品をここでご紹介出来ることをとても嬉しく思います。次回は木彫りの特集を掲載いたします。




Copyright (C) 2002 Vivid LIFE All Rights Reserved.
Produced by @FACTORY.